上記では、電子ブックの一部をご紹介しております。
カタログ発行日:2018/04/10
PTFE基板に匹敵する低伝送損失性能 / ミリ波レーダー基板向けに半額程度でご提供 ミリ波レーダ基板向けのプリント配線板材料は、高周波数の信号を「より速く、より多く伝える」という観点から「低伝送損失」という性能を必要とします。このため、高価なPTFE(ふっ素樹脂)やLPC(液晶ポリマー樹脂)をベースにしたものが主流となっています。CS-3379Mは、これらよりも安価なPPE(ポリフェニレンエーテル樹脂)をベースに、低伝送損失を実現したものです。
PTFE基板と同等の低伝送損失性能を備え、かつ、半額程度の価格で供給できるものと予想しております。
【内容】
■大容量化、高速化、そして高周波化
■比誘電率(Dk)と誘電正接(Df)
◇比誘電率(Dk)とは
◇誘電正接(Df)とは
■ミリ波帯のメリット・デメリット
■低伝送損失 PPE樹脂プリント配線板材料 CS-3379M
■誘電特性の周波数依存性
■伝送損失の周波数依存性
■スルーホール信頼性
■複合基板の製作が容易で低コスト
■まとめ
■一般特性
関連情報
低伝送損失プリント配線板材料 CS-3379M
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高周波数の信号を「より速く、より多く伝える」という意味での「低伝送損失」特性を備えたプリント配線板材料(銅張り積層板)です。
プリント配線板の回路に電流(信号)が流れると、このエネルギーがベースとなる絶縁板の樹脂の分子を振動させて熱が発生します。この現象は電子レンジのマイクロ波が、食品に含まれる水の分子を振動させて温めるのに似ています。このおり発生する熱は、本来、信号として伝わるべきエネルギーで、信号が損なわれる程度は「誘電正接(Df)」で表されます。
電子レンジのマイクロ波の周波数は約2.5ギガヘルツですが、ミリ波レーダのそれは約80ギガヘルツにもなり、絶縁板の樹脂分子が激しく振動すると、より多くの信号が損失されることになります。
CS-3379Mは、誘電正接(Df)を大幅に低減させたプリント配線板材料です。一般的なプリント配線板材料、すなわちエポキシ樹脂をベースにしたもののDfは、わずか1メガヘルツにおいても0.020程度ですが、CS-3379Mのそれは、ミリ波レーダ帯域を上回る100ギガヘルツにおいて0.0028という測定結果を得ております。(外部試験機関による平衡型円盤共振器法)
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