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遺伝子発現データベース『GENEVESTIGATOR』の解析事例 デュピルマブの潜在的な新規適応症の同定

最終更新日: 2017-11-30 16:26:42.0

上記では、電子ブックの一部をご紹介しております。

GENEVESTIGATORを使ったプラットフォーム横断的な遺伝子発現解析によりデュピルマブの新規適応症の可能性を検討
Nebion社のPhilip Zimmermann、Jana Sponarova、Frank Staubliは、同社の遺伝子発現データベースオンライン解析ツールである『GENEVESTIGATOR』を用いて、IL-4Rαに対するモノクローナル抗体で阻害剤として働くデュピルマブの発現パターンを解析しました。

『GENEVESTIGATOR』は公共リポジトリーに登録されたマイクロアレイやRNA-seqの遺伝子発現データをキュレーションしてアノテーションごとに解析できるようにした遺伝子発現データベースの検索エンジンです。非常に特異的なプロファイル(例えば、標的遺伝子やバイオマーカー)を持つ遺伝子を特定したり、選択した遺伝子の転写活性に関連した条件を見つけたりするために数千の実験を同時に解析できます。

このケーススタディの概要は以下の通りです。
■類似の発現応答をもたらす実験条件の特定
■潜在的な新規適応症の特定
■他の解剖学的部位における発現

※詳しくはPDF資料をご覧いただくか、お気軽にお問い合わせ下さい。

関連情報

デュピルマブの潜在的な新規適応症の同定
デュピルマブの潜在的な新規適応症の同定 製品画像

デュピルマブは現在、アトピー性皮膚炎と喘息の治療のための臨床試験が行われています。この発現パターンを幅広い疾患に由来する3,230のキュレーションされた発現プロファイルと比較しました。3つの免疫抑制性のモノクローナル抗体、ブロダルマブ、エタネルセプト、インフリキシマブがデュピルマブの発現パターンと最もよく似たパターンをもつものとして特定されました。これらの薬は様々な自己免疫疾患に対して有効であることが知られています。
逆の手法として、デュピルマブの発現パターンと逆のパターンを示す実験条件を検索しました。主要適応症を確認できただけでなく、デュピルマブが類似の発現パターンをもたらす他のいくつかの疾患も特定できました。にきび、乾癬、酒さ、皮膚移植、関節リウマチ、炎症性大腸炎です。この事例は、GENEVESTIGATORがどのように1つの実験/化合物の結果を他のたくさんの実験の結果と効率的に比較して、特定の薬物の潜在的な新しい適応症を特定するのに助けになることができることを示しています。

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