一般財団法人材料科学技術振興財団 MST

【分析事例】ステンレス不動態皮膜の深さ方向状態評価

最終更新日: 2016-02-10 14:05:48.0
波形解析・Arスパッタによる結合状態の深さ方向分布評価

XPSでは酸化成分(酸素と結合している成分)・金属成分(金属と結合している成分)などの結合状態の評価が可能です。また、アルゴンイオンスパッタリングを併用することにより、深さ方向の結合状態の評価も可能です。
※ ステンレス表面の不動態皮膜(厚さ数十nm~数百nm程度)について、上記測定を行った結果、(1)表面側にFe酸化成分が多い、(2)Cr酸化成分がFe酸化層の下側に存在、(3)Ni酸化成分はほとんど存在していないことがわかりました。
※スパッタによる結合状態変化を含むため、相対比較での評価が主となります。

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