絶対PL量子収率測定は、材料に吸収された光(エネルギー)に対し、どのくらいの効率で発光が得られるか、つまり材料の発光効率を求める手法です。
・分光器付きの励起光源を用いているため、様々な波長(約350~800nm)での励起が可能
■MSTの特徴
・装置は雰囲気制御下で管理されているため、薄膜サンプルについては酸素の影響を受けずに測定することが可能
基本情報
物質に光(紫外・可視光)を照射すると、物質はそのエネルギーを吸収し発光することがあります(フォトルミネッセンス(PL))。
光の吸収により、安定なエネルギー状態(基底状態)にあった分子内の電子は、一時的に高いエネルギー状態へと励起されます。様々な過程を経て一重項励起状態に存在する電子が安定な基底状態に戻るとき、差分のエネルギーを光として放出し、これを蛍光と呼びます。さらに三重項励起状態に遷移した電子が基底状態に戻る際に放出される光をりん光と呼びます。
この発光は物質固有の重要な物性の一つです。発光量子収率とは、吸収された光(エネルギー)に対し、どのくらいの効率で発光が得られるかを示す値です。サンプルに吸収された光子数と発光の光子数を測定することで、発光量子収率を算出します。
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用途/実績例 | ・溶液サンプルの絶対PL量子収率測定 ・薄膜サンプルの絶対PL量子収率測定 |
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