一般財団法人材料科学技術振興財団 MST

【分析事例】リアルタイムPCR法によるSNP解析

最終更新日: 2024-03-28 10:51:42.0
リアルタイムPCR法(プローブ法)により、SNPの解析が可能です

リアルタイムPCR法とは、PCR反応によるDNA断片の増幅を1サイクルごとに蛍光シグナルとして検出する方法です。リアルタイムPCR法のうちプローブ法を利用するSNP(※)解析を紹介します。
レポーター(蛍光色素)とクエンチャー(消光物質)を標識した特異的な塩基配列(プローブ)を用いて、下に示す1)~3)の3つのステップを繰り返します。塩基によって異なるレポーターを用いることで、蛍光強度からSNPの塩基を判別します。

各ステップでの反応
1) 熱変性
  DNAを二本鎖から一本鎖にする
2) アニーリングとハイブリダイゼーション
  プライマーとプローブがそれぞれ特異的に一本鎖DNAに結合する
3) 伸長反応
  プライマーによる伸長反応によってプローブが分解され、クエンチャーからレポーターが遊離することで蛍光を発する

※Single Nucleotide Polymorphism:一塩基多型


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