一般財団法人材料科学技術振興財団 MST

[LC/MS]液体クロマトグラフィー質量分析法

最終更新日: 2016-08-24 14:17:43.0
イオンを検出器で検出し、定性・定量をおこなう分析手法です

液体クロマトグラフィー(LC)は、クロマトグラフ法の一種に分類され、液体状のサンプルをクロマトグラフィーの原理により成分の分離を行います。ここで分離された成分の検出を質量分析計で行うものを液体クロマトグラフィー質量分析法(LC/MS)と言います。
LC/MSは有機化合物の定性・定量を行う分析手法です。

・分子量が比較的大きいまたは極性が比較的高い成分の分析に有効
・イオン化方法を選択することにより、熱に不安定な物質などにも対応可能
・様々なイオン化法があり、成分に最適なイオン化法で検出することが可能(エレクトロスプレーイオン化法(ESI)・大気圧化学イオン化法(APCI)・大気圧光イオン化法(APPI))
・Time-of-Flight法を利用した質量分析器により、高い質量分解能を得ることが可能

基本情報

■カラム分離
液体(または溶液化した)サンプルを、カラムに導入します。サンプル中の各成分はカラム内で固定相と移動相に対する親和性(保持力)の差によって成分ごとに分離されます。カラム内を高圧にすることによって、カラム分離の分離能力・検出能力を高くすることができます。

■検出器
分離された成分は検出器で検出されます(クロマトグラフ)。クロマトグラフの保持時間(横軸)から定性が、ピーク面積から定量が行えます。また、吸収スペクトル・質量スペクトルから、成分の推定・同定が可能です。

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用途/実績例 ・洗浄液の成分分析
・溶液中の微量不純物分析
・材料の純度評価
・デバイス材料の定性分析
・薬液中の添加剤定量分析
・インクジェット材料の定性分析
・農業分野・生化学・バイオ・生体材料の定性・定量分析

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